今日はスタジアム紹介。

  • 国立競技場

さすがに誰でも知ってると思われる。高校サッカーでよく聞かれる言葉が「目指せ国立」。日本サッカーの聖地と言える場所なのかな。
なんと言っても、自分が始めてサッカーを生で観戦したのが、この国立競技場。忘れもしない1995年4月12日、横浜マリノスVS浦和レッズ。ずっと行きたかったけど、当時はチケット取るのが本当に難しかった。でも、父が職場の同僚からチケットを譲ってもらい、兄と二人で観戦に行った。
高校に入学してまだ3日目くらいのときで、学校が終わってドキドキしながら電車で千駄ヶ谷に向かった。競技場のでかさにまずびびる。そして、入場。おれはついに国立に足を踏み入れたとミニ感動を覚えた直後、おれの目に飛び込んできたもの…それは、ライトアップされた緑の芝生。まじで震えた。すごかったー。びっくりするくらいきれいだった。なんとも言い表せない感覚というか、今思い出しながら日記を書いているだけで、泣きそうになる。
右も左もわからない中で席を探す。バックスタンドの指定席。兄は先に来ているはずだが、当時は携帯も持っていないので聞くこともできず。国立って、スタンドの外側をぐるっと一周できるんだけど、思いきり一周してしまった。たぶん1kmくらいあるんじゃないかな。本当にわからないので、係員の人に聞いてようやく自分の席へ。また感動。そして思ったこと。「近っ!!」。こんなに近くていいのかっていうくらい、グランドと近かった。
落ち着く間もなく選手のアップがはじまる。徐々に応援もヒートアップ。マリノスのホームだったのに、レッズの方が全然すごい応援をしていた。試合は開始0分でコーナーキックからルンメニゲがヘッドで決めた。あまりにもあっという間であっけなく、それにもびびった。
前半1対1で折り返して、後半。ご存知93年の得点王、マリノスのディアスが得点を決めた。そのときおれは衝撃を受けた。ペナルティエリアの外からシュート、ディフェンダーの足に当たって、コースが変わって反応できずに決まった。おれは運がなかったと思ったけど、そのときの兄の一言

兄ちゃん 「あれは狙ってるんだ」
おれっち 「…え??」
兄ちゃん 「ディアスだぞ?あれはわざとディフェンスに当ててキーパーの逆をつこうとしてるんだよ」
おれっち 「へー、そうなんだ!!すごいな、ディアスって!!」

おれが馬鹿だった。そんなはずはない。近距離ならまだしも、ロングシュート。世界にディフェンダーの足にあててコースを変えるてキーパーの逆をつくことを狙って決められる選手がいるだろうか。当時はそれに気付くはずもない。それが兄のネタかどうかも、定かではない。とりあえずおれが馬鹿だった。
試合は延長前半、おれの大好きなウーベ・バインが劇的なVゴール。初観戦で浦和レッズの勝利。本当に嬉しかったなー。その年は最後まで優勝争いしたんだよね。Jリーグのお荷物と言われなくなった年。ありがとうオジェック、ありがとうおれたちのウーベ!!
ということでスタジアム紹介からおれの観戦記に変わってしまったけど、問題無しということで。