-ワールドカップ予選

いよいよ、明日から長い戦いがはじまる。しかし…

サブ組を仮想オマーンとした紅白戦。先発組には中村、柳沢、稲本と欧州勢3人が入った。一方のサブ組は、人数が足りないため、地元浦和東高のサッカー部員3人を借りての急造チーム。ところがボールをキープし、ゴールを脅かしたのはサブ組で、先発組は屈辱の黒星を喫した。

ただのサブに負けたならまだしも、高校生3人いるチームに負けちゃった…。紅白戦だからといって、レギュラーがサブに負けるって、ほとんど有り得ないと思う。この前のイラク戦も内容はボロボロで「いい教訓」になったのかと思ったけど、本番の2日前にこんな状態でどうするんだろう。
最近予選が近くなり、TVで過去の予選のハイライト映像をよく目にする。まさに"悲劇"だったドーハ。ドーハのときはまだサッカーに関心を持ちはじめた頃で、ワールドカップの意味とかよくわかってなかった。試合が確か日本時間の22時くらいからで、仮眠を取って万全の体制で観戦しようと思って、起きたらすぐに悲劇のシーンを目撃したおれたち、当時14歳。
苦しかったけどなんとか2位通過して臨んだフランスワールドカップ予選アジア第3代表決定戦VSイラン。4年前のおれたちの悲劇を繰り返すまいと、今度こそ万全の体制で観戦。しかし、後半開始直後1-1の同点に追い付かれたとき、先輩から電話が
「彼氏にふられちゃった…」
「あ、そうなんですか(日本も同点にされちゃった…)」
「…」
「…」
いろいろと心が落ち着かない状況で、そんな話をされて、もういっぱいいっぱいになりながら、下手をしたら1時間以上話すんじゃないかという勢いだったが、リメンバー"ドーハの仮眠"で、15分でなんとか終了。しかしTV観戦に戻ると、なんと2-1と逆転されている…。「おれはまたやってしまったのか…」というやるせない気持ちになった。しかし、城が奇跡の同点ゴール。そしてロスタイムに岡野投入。福田正博が代表を引退して以来、浦和レッズの選手が代表で出場する機会は激減した。しかしここで岡野。もうテンションは最高潮に達した。今まで観たサッカーの中で、あのロスタイムの時間が一番面白かったかもしれない。中田がボールを奪って、岡野が走る。ゴール前まで行っても、岡野がどうしようもないパスを出したり、もう滅茶苦茶だった。イランのGKは途中、軽い接触で痛んだ振りをして、明らかな遅延行為をしてたけど、途中で岡野と強くぶつかって本当に手を怪我したっぽくて、フラフラになってたのも印象的。最後は、中田のシュートから岡野が決めて劇的なVゴール。岡田監督が岡野に走りよって行く姿が今でも忘れられない。
そして、2006年ドイツワールドカップの予選が明日からはじまる。また新たな歴史が刻まれる。2006年、おれたちはまだ学生だということに今気付いた。絶対、ドイツへ行く。がんばれ、おれたちの日本代表!!