-夢とバインとおれたち

歴代のサッカー選手、たくさんいると思う。ミーハーなおれたちなので、知識は浅い。その中で、おれたちが一番好きだった攻撃的MF。以前にも何度か書いたけど、元西ドイツ代表、浦和レッズでプレーしてくれたウーベ・バイン。福田とのコンビネーションは抜群で、はじめてスルーパスというものを目にした。右足で蹴った姿を観たことはほとんどなく、いつも黄金の左足から繰り出される魔法のようなパス。強さ、正確さ、タイミング。どれをとっても、素晴らしいとしかいいようがなかった。何も知らなかったおれたちでさえ魅了してくれたウーベ・バイン
そんなバインを見ながらおれたちが夢見ていたのが、いつか攻撃的MFとしてワールドカップに出場すること。それは無理かもしれないけれど、本当にサッカーをやるなら攻撃的MFがいいなと思っていた高校時代。しかし現実は甘くなかった。トラップ、パス、相手を背にしたときの動き、ボールのもらい方、ここでは挙げられないくらい数多くの仕事をこなしている。それぞれのポジションによって役割が違うけど、中盤の選手は特に攻撃と守備、両方の負担がかかるので本当にすごいと思う。しかし、今でも成長しつづけているおれたちは、いつかあのポジションでやってみたいと思っている。正直、ミニゲームだとしても中盤の真ん中をやらせてくれとは冗談でも言えない。夢は終わらない。