-闘莉王とお父さん

 闘莉王の親に一度会ってみたい。

 五輪代表のDF田中マルクス闘莉王(23=浦和)が父の言葉に思いを新たにした。26日、FW田中とともに、さいたま県庁と市役所を表敬訪問。オーストラリア戦の敗戦から一夜明け、疲労の色は隠せず。5針縫ったという右目上の裂傷も痛々しかったが、すでに闘志はわいていた。モチベーションを上げてくれたのはブラジルから有料のテレビ中継で見守っていた父パウロさん(54)。試合後に連絡を取り「父さんに『バカじゃないの』と言われちゃいましたよ」と一喝されたことを明かした。

 おれたちの闘莉王はいろいろな魅力を持っている。おれたちもすっかり闘莉王の虜だけど、その中の一つが声。あれだけ声を出せる選手もそうはいない。そんな闘莉王を一喝する親父。やっぱり親の影響って大きいんだなとあらためて思った。