-おれたちのエース

田中達也が頼もしい。

 アテネ五輪日本代表FW田中達也(21=浦和)が、Jリーグでも中2日で試合をこなす「五輪本番モード」を実践する。同代表は27日、ギリシャ遠征から帰国。田中達とMF鈴木、山瀬の浦和勢はクラブの午後練習に直行し、29日の清水戦出場へ意欲を見せた。同日から5月9日の新潟戦まで11日間で4試合の強行日程。田中達は、FW陣に故障者を抱える浦和の救世主としてフル参戦を狙う。

体力的には厳しいのかもしれないけど、今は試合に飢えているのかもしれない。帝京高校に入学したときは100人中80番目くらいだったらしいけど、毎日3〜4時間の居残り練習をしてトップに昇格できたらしい。才能の裏にある努力。そんな姿があるから、おれたちは田中達也を応援したくなる。事実、進化を続けていると思う。高校選手権で活躍して騒がれてJリーグに入団してくる選手が多いが、2〜3年で忘れられてしまうケースの方が多い。努力がそのまま反映されるわけでもないのかもしれない。しかし実践で結果を残し、監督の目に止まる何かがあったから、今も活躍しているんだと思う。五輪代表でもほぼレギュラーとなっている田中達也。まだ若いから無理をして体を壊さないでほしいと思う気持ちもあるけど、若いからこそどんどん試合に出て、活躍していってほしい。寂しい気持ちもあるけど、いつか浦和から世界に羽ばたいていってくれることを願っている。